みやぎ「赤旗」自然・山愛好会


   

 

               本当に4月か!!

                                 篠崎 隆夫

                            「投稿」 2,024年4月29日(月)

                              

 

4月26日(金)、今年初めて面白山に向かう。4月の面白山は久しぶりだ。例年面白山では5月の連休終わり頃に駅周辺地域から旧ゲレンデ上部•長左衛門道当たりまでの領域 で山菜が採り頃となり、6月上旬の山頂地域が最終期になる。しかし氦温の温暖化で草花• 山菜はどの地域•山でも年々相当に早く出るようになっている。そして去年より今年はもっと早くなっている。果たして面白山はどうだろうか?例年よリー週間程早く今年は久しぶりに4月に訪れた。

想像だにしなかった光景だった。日当たりの良い旧ゲレンデでも例年5月初めには雪が 残るが、残雪はどこにもなかった。開花したばかりの「キクザキイチゲ」がチラチラして いるのがいつもだが、白•薄紫•濃い紫の「キクザキイチゲ」が至る所で満開だ。今年は 太白山もいつもより「イチゲ」が多かったが、4月のゲレンデでこれだけ多くの「キクザキイチゲ」、これも異常高温のためなのか?ゲレンデとその周辺の様々な山菜は、その 殆どが5月より成長していた。「こごみ」が最も多く姿を見せ、一級品が採り放題だが、「キクザキイチゲ」を目にしながら「こごみ」を採るとは思いもしなかった。

南面白山には5月連休後に登るのが一般的だが、単独行の5、6人の人が時折立ち止まって「キクザキイチゲ」を眺めたり、カメラを向けたりしながら通り過ぎていった。駅周辺の「わさび」はもうとっくに、薹が立ち、山桜も葉桜同然だ。ここ4、5年、山菜やキノコの普通でない様子は、今後も深刻になるのだろうか?



「注j

(1)「化石の淼jは「青葉の森」の最も奥まったどんずまりの場所だ。名前 は魅力的だが実態は岩肌に貝類の化石が多少見える程度。このエリアに 行くには相当の急坂(森のなかでは最大で最長)を下らねばならない。


(2)三居沢への道は長く途中からは赤松などの針葉樹林が続き森としての魅力は薄い。迂回路もあり「森の花園」と呼ばれるエリアがあるが、特に花は見当たらない。二度の沢越えが、かなりハード。